ヨーロッパ、オペラハウス訪問の旅①

6月からヨーロッパをオペラ観る+@の目的でまわっています。

と言っても、残念ながら膨大な数をこなしてはいません。

前半は息子と一緒なので観光も必須。5作品は一緒に観たけど、連チャンは嫌がられ😅

後半は日本からジョインする姉も一緒に、ゆっくりとオペラに集中&そして最後5日はお一人様連チャンオペラ!

今回の旅の発端は、ウィーンでの指輪シリーズのキャストを観て絶対行きたい!と言う欲求から始まりました。

息子の高校卒業/大学入学祝いと英国在住の娘への訪問&家族旅行も兼ねてです。

ウィーン国立歌劇場チケット

しかしながら、ウィーン国立歌劇場のリンクサイクル=4作品で1サイクル(チクルス)のチケット争奪戦は、凄かった。

K-popのチケッティングで鍛えられてたはずなのに、リングサイクルは複数日数を一度にゲットするので、忙しい。

公演約2ヶ月前の現地時間発売日時間10am=米国3amにログインしたらバーチャル列で30分待ち😒

準備が来た時は人気のワルキューレがほぼ売り切れ。

もうこれは諦めて、ジークフリートと神々の黄昏をゲット。息子も同席なので平土間席は懐が痛い😓

ので、取れる上階席をゲット。

今回は初日のラインの黄金も諦めました。

だいたい、4作品全て観るには、ウィーンに10日間滞在しなきゃならない…

これはちょっと旅行者には効率イマイチ。

やっぱりニーベルングの指環人気は侮れないー。

シンガーのコンディション

さて、6月10日ジークフリートの当日、演出の簡素さに時差ボケもあって眠い😂

大好きな主役ジークフリート役のアンドレア・シャガーとヴォータン(さすらい人)役のミヒャエル・ヴォレがお目当てだったのですが、良かったのはアルベリッヒのゲオルク・ニグル(Georg Nigl)

彼はオーストリア人バリトンで、売れっ子なんだけど、活動の中心はドイツ語圏みたい。米国では歌ってないんですよね。皆がメトロポリタンオペラで歌いたいわけではないんですよね。

なんと役デビューで、普段バスバリトンが歌う役をバリトンの彼が歌って、注目と称賛を受けました。ドラマ性が素晴らしい。

そして肝心のジークフリート役アンドレアは、やっぱりすごいパワー。

彼は良くも悪くも(笑)ジークフリートそのまんまで、能天気と言うか、ピュアと言うか、深く考えないからか??恐れを知らないジークフリートにピッタリ😅

気になったのは、息がすごく回ってて、声は出るんだけど、ちょっと荒いと言うか、高音がスムーズさが欠けてちょっと「歌いまくり」で声が枯れつつある感を感じました。

数年前にタンホイザーで聴いた時から、ちょっと下降かも?残念。

4日後の『神々の黄昏』もう同じ感想でした。でもとにかくパワーはある役にはやっぱりぴったり(笑)

私が見た週は調子がもしかして悪かったのかもしれません。

こればかりはホントしょうがないのかなー。

アンドレアは化け物の様に、ほとんど全てのワーグナーのテノール役を歌い、常に引っ張りだこ。去年は確か、ワーグナーフェスティバルで、ドタキャンの誰かを埋めるために、連チャンでTristanとパルジファルを歌ったような??

批評も良くて、“バケモノ”と褒め言葉で批評が書いていたような記憶があります。

でも、やっぱりシンガーは、体が楽器だ。生身だし、オペラは他の音楽とは違ってマイク使わないし、時間も長いし歌いながらお芝居もして。ましてやワグナーは4時間5時間歌ってるし。歌手の旬が過ぎても仕方がないんだなとは本当に思います。だからこそ見れるときに彼らの1番良い時期を聞きたい。Andreasがメットオペラでジークフリートでデビューした時に立ち会えて本当によかったと思います。素晴らしいジークフリートの誕生だと思いました。もともと彼はオペレッタを毎日日によってはチネと夜歌っていて、指揮者のバレンボイムにワーグナーを歌うように進めるところから、ワーグナーテノールになった人です。アメリカに来る予定は私の知る限りでは無いけれども、あと1年以内に聞く機会がある方はぜひ聞いてみてください。

シンガーのキャンセレーション

ちなみに、今回の旅行では、大好きなソンドラ・ラドヴァノフスキーとフレディ・トーマスのコンサートナポリで観る予定が、ソンドラは5日前にキャンセル。

そしてメットでは支配人のゲルブが辞めない限りではもう聴けないアンナ・ネトラプコの『イル・トロバトーレ』をマドリッドで見る為に、マドリッドへ弾丸で行くのに、なんとアンナちゃん、ヨーロッパの異常高温の中のハードスケジュールで体調不調で、全公演キャンセルになってしまいました😭😭😭

ソンドラはナポリの金銭的スキャンダルで汚名を少しかけられたので、もう関わりたくないんじゃないかなー公式で理由は発表されてないけど。

そしてNYメトロポリタンオペラの来シーズンの大晦日ガラに、プッチーニの『西部の娘』でミニー役デビューで帰ってくるはずだったんだけど、それもキャンセル。何故?

不幸中の幸いで『西部の娘のチケット』はまだ購入してないけれども、ほんとに残念。ソンドラも50代でソプラノではもうそろそろキャリアが終わりになりつつあります。その2人がお目当て旅行のスケジュールを組むのはやっぱりちょっとリスクが高いんだなぁと思いました。

若くて話題のシンガーならば、まだこれから機会あるかもしれないし、若手はそう簡単にキャンセルすることはまずない(笑)

若さは強い〜

でもやっぱり大御所は常に聴きたい…

因みに、今回のナポリでは、ソンドラの代わりに、今ノリにノってる、アレクサンドラ・クチャラクが出演。

もう元々彼女のコンサートと思う程、ファンがいっぱい。しかも前日まで『アドリアナ・ルクルブール』を歌って大成功させて、ナポリでも大人気。

イタリア語も上手いし、観客とのやりとりもとってもチャーミング。

元々リリックソプラノの彼女は、今はスピント役(トスカ、蝶々夫人)も歌う。

随分前のミカエラ(カルメン)、3月に彼女の蝶々夫人も観たし、前日のアドリアーナも観たので上手いのはわかってるけど、いやーこのコンサートは凄かった&最高に楽しかった🥰

『セビリアの理髪師』のロジーナからトスカまで、

元々予定されてた青手役のフレディを完璧に食ってた(笑)

因みに彼女は、テノール大御所のロベルト・アラーニャの奥様で、今まで“アラーニャの奥さん”って肩書きの方が有名だったけど、今はアレクサンドラが完全に主役。

素晴らしいシンガーです。

努力の人!

合う役と会場/観客が盛り上げ最高に

アレクサンドラの素晴らしさは、彼女の才能と日頃の努力だけど、コンサートでは観客の雰囲気も相当プラスになってたと思う。

因みに、今回のウィーンのもう1人のお目当て、『神々の黄昏』でを ハーゲン役を歌った大好きなギュンター・クロイスベック、カッコいいー

迫力あるー

悪者〜でもかっこいいー😍😂

そして彼の声!口を開けた瞬間、うわー😍😍やっぱりいいいいい〜。

数年前のメットでのギュンターのドン・カルロのフィリッポ王はイマイチだったけど、やっぱりこう言うドイツモノで悪者(またはイケスカナイ奴(ワルキューレのモラハラ夫-フンディング、ばらの騎士オックス男爵)は最高。

ギュンターはオーストリア人でウィーン歌劇場はお膝元。オケメンバーとも仲良しなのがわかるほど息ぴったり。会場とそしてハウスの雰囲気がより盛り上げたのかなーとカーテンコールの際にしみじみ感じました。

前出のアルベリッヒを演じたゲオルク・ニゲルとのシーンも素晴らしかった。

背が高くてムキムキ💪なギュンターが、アルベリッヒ(実は父親)に指輪をジークフリートから奪い返すようにこづかれて、情けない縮みこんでる。

悪者で醜いはずなんだけど、キュンとしちゃ(爆)

生き生きして冴えてるギュンター観れて/聴けて本当に来てよかった(笑)

来年のメットのバラの騎士また楽しみになりました🩷

オペラは見る方のスケジュール管理も大変😅😅

次回はウィーンとハンガリー、そしてナポリの演出について書きますね。